<最新の物流情報:無料ほぼ毎日更新>1分で読める!みんなのロジニュース㊳:コンテナ船の環境対策。海域により異なる対策。 環境対策の燃料対応LSSとは?

海上貨物

みなさんこんにちは。
本日はコンテナ船の環境対策の1つである、低硫黄燃料の使用に関する費用であるLSS(Low Sulphur Surcharge)について解説して参ります。
昨日のみんなのロジニュース㊲でも一部解説させて頂きましたLSSとなります。
<最新の物流情報:無料ほぼ毎日更新>1分で読める!みんなのロジニュース㊲:中国航路のコンテナ・インバランス・チャージ(CIC)が値上がり。20FT10,000円と40FT20,000円へ。CICってそもそも何? 

さて、いつものクイズです。
低硫黄燃料は通常コンテナ船に利用されているC重油と比べ、何ドル高くなるでしょうか?

正解は、トン当たりで約USD100~200高くなります。
燃料は変動性となりますが、3月上旬のC重油はUSD400弱となっており、低硫黄燃料はUSD520強となっています。
3月上旬に関してはトンあたりで約USD120高くなります。

まず、低硫黄燃料の使用に関してはSOx(ソックス)法が背景にあり、解説させて頂きます。

国際海事機関は船舶排気ガス中の硫黄酸化物(SOx)が環境へ悪影響を及ぼすとし、海洋汚染防止条約であるMARPOL条約付属書Ⅳに基づき、燃料油中の硫黄分濃度を世界的に規制しています。

この規制値は、2020年1月以降全海域において、現行の硫黄濃度3.50%以下から0.50%以下と決定されました。

尚、SOx削減の条件は下記3つとなります。
①硫黄含有量0.5%以下の低硫黄燃料の使用:アジア近郊の中小型船が対応。
②スクラバー(脱硫装置)を船に設置し、既存のC重油を使用:欧米の大型の長距離船が対応。
③LNG船など新燃料船舶を使用。

船舶燃料は下記のSingapore Bunker Priceで、最新の価格が見れます。
https://shipandbunker.com/prices/apac/sea/sg-sin-singapore#VLSFO

最近は燃料がかなり高騰しており、荷主様に取っ手は費用増となりますね

また、URL上での各項目については、下記で説明します。
1.VLSFO:硫黄濃度が0.50%以下の燃料
2.MGO:硫黄濃度が0.10%以下の燃料(一部欧州、アメリカの海域ではこの燃料利用)
3.IFO380: 旧態の硫黄濃度が3.50%のC重油

LSSは、VLSFO(低硫黄燃料)とIFO380(C重油)との差額を船会社がサーチャージとしてコンテナ当りで適用しています。

*下記はサイトの画像となります。

本日は以上です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました