<最新の物流情報:無料ほぼ毎日更新>1分で読める!みんなのロジニュース㉖:コンテナ不足が理解できる、2020年の中国貿易データ発表。コロナでの影響は?世界貿易への影響は?

海上貨物

 みなさんこんにちは。
 さて本日は2020年の中国の貿易データについて、解説して参ります。

 早速ですが、いつもクイズとなります。
 中国での昨年10月から12月までの輸出額の前年比の伸びを当てて下さい。
 
 正解は、前年比で二桁の伸びとなりました。
 特に11月は前年比で21.1%増と驚異的な伸びとなり、コンテナ不足発生の大きな要因となりました。


 下記表の中国貿易データのリストから、2020年1月から3月まではコロナウイルスの影響で輸出額は前年比で減少となり、生産活動が低迷しておりました。
 ですが、共産党の強い指導の下に徹底的に感染者が発生した省または村をロックダウンさせ、世界中でいち早く経済回復しております。
 一方、日本では5月の緊急事態宣言で感染者数が一時的に減少しましたが、7月末頃から徐々に増加傾向となっていた中、中国では世界でも先がげコロナを抑え込み生産活動が本格再開致しました。
 特に、7月から輸出額はいきなり前年比で7.2%上昇となり、急激に生産活動が回復した事がうかがえます。
 
 また、ちょうど業界では、9月末頃から中国でコンテ不足の情報が流れて来ており、11月3週目からの急激な値上がりとなりました。
 2020年11月末時点での海上運賃↓
 *深圳→アメリカ:USD4,000/40フィートコンテナ
 *深圳→日本USD:USD500/40フィートコンテナ

 (因みに12月末にはUSD2,500/40フィートコンテナ)

 9月から輸出額は二桁に迫る伸びとなり、11月の最高21.1%増加はコロナの反転需要も加わり、驚異的な伸びとなりました。
 この事からも9月末からのコンテナ不足、11月3週目からの急激な海上運賃の上昇の理由が良く理解出来ると思います。

 *中国貿易データ。

 最後に、直近での中国国内での自動車販売台数ですが、2021年1月は250.3万台と前年同期比で29.5%増となり、国内消費も復調していますね。
 コロナ発生地でありながら、世界の中でいち早く経済復活を成し遂げております。

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