<最新の物流情報:無料ほぼ毎日更新>1分で読める!みんなのロジニュース㉒:最新2020年世界港湾コンテナ取扱いランキング。過去30年の推移も掲載。日本の港は何処へ?2030年も予想。

海上貨物

 みなさんこんにちは。
 本日は世界の港湾でのコンテナ取扱いランキングを1990年、2000年、2010年、2020年に渡って、過去30年間の推移を解説して参ります。

 いつものように問題です。
 2020年の最新ランキングTop10の内、中国の港湾は何港ランキングされたでしょうか?

 正解は、7港となります。(香港はコンテナの多くが中国大陸から輸送されて来るため加算)
 1990年のTop10では香港1港のみでしたが、最新ランキングでは7港ランキングされており、中国大陸から世界への輸出量が圧倒的である事が分かります。

 一方で日本の港湾ですが、1990年の5位神戸(260万TEU)を最高位に、直近では東京(501万TEU)が日本での最高位となりましたが、世界との差はかなり開きました。
 しかし、中国の港湾の増加率は凄まじいですね。例えば上海ですが、2000年の561TEUから直近2020年では4,350TEUと約8倍となっております。
 昨今の世界貿易での中国依存度は、コンテナランキングの推移からも明白となりました。

*日本の港湾は2020年の取扱量が公表が無かった為、2019年のランキングと取扱量です。

 また、日本の港湾に取っての更なるバットニュースは、*トランシップ港としての役割も薄れて来ている事です。
 *トランシップ港:https://www.boueki.jp/to-gyo/transshipment.php

 以前日本の港湾は、主に北米とアジアの積替えの拠点となるトランシップ港として、大きな役割を果たしておりました。
 ですが、2000年以降はその役割を釜山港に奪われており、釜山港は自国の輸出入の取扱量が限られる中で、アジアのトランシップ港としての役割を日本に代わり果たしております。
 また、釜山港はトランシップの取扱い増加が好影響し、2000年の745TEUから直近2020年では2,181TEUと約3倍に急増させております。
 釜山港では日本の港湾では対応出来ない、①完全24時間フルオペレーション、②水深の深さによる2万TEU級の船舶の受け入れ、③安価な港湾使用料(THCは日本の約半分)等々で差別化を図っています。
*世界の最大級の船舶サイズのリンク。
<最新の物流情報:無料ほぼ毎日更新>1分で読める!みんなのロジニュース⑬:貨物機チャーターに続きコンテナ船もチャーターへ。船会社との直接契約(SC)の崩壊。

 最後に10年後の2030年の予想ですが、中国港湾の地位に大きな変更は無いと思いますが、中国から東南アジアに徐々に生産が移管されている事もあり、東南アジアの港湾が上位に食い込んでくると予想しております。
 2019年13位ポートケラン(1,358TEU:マレーシア)、18位タンジュンペレパス(908TEU:マレーシア)、20位レムチャバン(798TEU:タイ)、23位ホーチミン(718TEU:ベトナム)
 また、アフリカ勢はトップ30位に食い込んでいませんが、2040年以降と言った所でしょうか?

 日本の港湾頑張れ!

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