<最新の物流情報:無料ほぼ毎日更新>1分で読める!みんなのロジニュース㉕:国際物流のDX。デジタルフォワーダーって何?各社のDX対応について。

物流一般

 みなさんこんにちは。
 さて、最近あらゆる産業でDX(デジタルトランスフォーメーション)導入が議論されおりますが、国際物流業界もしかり、特に今回はフォワーダー業界での各社のDX対応について、解説して参ります。

 さて、いつものクイズです。デジタルフォワーダーの世界最大手を教えて下さい。

 正解は、アメリカのフレックスポートです。
2013年に設立され、HPでは世界に16の事務所、5つの倉庫で運営しています。日本での事務所の展開は未だ無いようです。

 フレックスポートはソフトバンク系投資会社が約1千億円を投じております。その他のデジタルフォワーダーとしては、中国のYunQunaには住友商事が投資しており、ドイツのフレイトハブにはマースクが出資しております。また、日本にもデジタルフォワーダーが存在しており、シッピオが代表となります。
 各社のHPをリンク致します。↓

 *フレックスポート(米国):https://www.flexport.com/
 *YunQuna(中国):https://www.yunquna.com/old/
 *フレイトハブ(ドイツ):https://forto.com/en/
 *シッピオ(日本):https://www.shippio.io/

 彼らの強みは、顧客と接点をWEBポータル上でほぼ完結している所です。
 特に物流業界では書類のやり取りが多くあり、見積作成、出荷調整、通関書類送付、貨物トレース、イレギュラー対応等々がメールや電話で荷主とフォワーダー間で日々行わております。
 ちょっとした事でも電話でやり取りする事も多く、作業効率が落ちる場合もあります。
 ですが、デジタルフォワーダーはWEBポータル上で業務完結を行い、顧客満足度の向上と自社の業務効率を向上させています。
 またWEB上でのビジュアルにもこだわっており、ユーザーフレンドリーで操作し易く、また見やすい画面となっております。

 *Flexportの操作画面のリンクとなります。↓英語ですがイメージを持って頂ければと思います。
 内容は貨物サイズを入力し見積作成、コスト別のサービス選択、保険付保、集荷依頼、貿易書類アップロード、配送指示、カードでの輸送費支払い
々になります。1つのポータルで全て解決でき便利そうですね。

Smooth Shipping: Using the Freightos Marketplace

 また、彼らの顧客層を見る限り、B to Bながらもスモールビジネス顧客が多いようです。
 ですが、認知度が上がって行くと大手顧客も業務削減やDX導入の後押し等々の観点から今後利用して来るかもしれませんね。
 従来型のフォワーダーに取っては脅威ですね。

 また、その従来型フォワーダーもデジタル化には一部対応しており、欧米フォワーダーを中心に投資しております。
 デジタルフォワーダーのような完全なるWebポータル上での国際輸送業務の完結化とはまでは行きませんが、オンライン予約、見積作成、輸送ステータスの確認等々は行えるようです。

 大手荷主側としても困った時には営業やオペレーターと話したい心情があると思いますので、既存のフォワーダーの完全デジタル化は少し困難かもしれません。
 また、既存の人海オペレーションと業務域がコンフリクトする事も考えられますので、DAMCOは別部門扱いとし、Twillブランドで展開しているようですね。

 *欧米フォワーダーのデジタル対応。

 最後に日系フォワーダーでも一部デジタル化には対応してりますが、オンライン見積、注文、決済などの導入は未だ積極的ではありません。

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