<最新の物流情報:無料ほぼ毎日更新>1分で読める!みんなのロジニュース㉞:中国税関。直近の貿易額を発表。昨年比50.1%の増加。特にアメリカへの輸出が絶好調。

物流一般

みなさんこんにちは。
さて、本日は中国税関発表の2021年1月~2月の貿易額について、解説して参ります。

早速ですが、いつものクイズです。
2021年1月~2月の中国全体の輸出額は、対前年同期比で50.1%の増加となりましたが、
アメリカへの輸出額は何%の増加となったでしょうか?
(本日のメディアの発表では中国輸出額は60.6%増とありましたが、中国元から米ドルに換算後の数値となります。ここでは実質数値である中国元ベースでの数値50.1%増で表しております。)  

正解はアメリカ向け輸出額は75.1%の増加となりました。
輸出国では最大の増加率となりました。

下記図表から21年1月~2月の中国全体の貿易額は5.44兆円で対20年1月~2月比で32.2%増となりました。
内訳は、輸出が3.06兆元で50.1%増、輸入は2.38兆元で14.5%増となりました。
輸出が大きく増加しており、1995年1月以来の26年ぶりの大幅な伸びとなりました。
また、コロナ蔓延前の19年1月~2月と比較でも、輸出は30%以上の増加となっております。

大幅な輸出額増の要因としては、2点と思います。
①世界的にコロナ沈静化による急激な需要増があった。
②コロナの影響で旧正月に工場作業員の多くが帰省せず、工場の稼働が継続した事です。

また、製品別の輸出額の増加は以下となります。
*電子部品68.5%増 2339億元
*携帯電話49.2%増 1495億元
*自動車部品93.4%増 272億元
*アパレル40%増  1569億元
*マスク50.2%増 1444億元
*プラスティック製品 70.5%増 911億元

リンクのみんなのロジニュース㉘でもありますように、1月の中国コンテナ輸出取扱い量が増加している事も裏付けになります。
2月の実績が出れば解説させて頂きますが、1月よりも増加度は増してくるでしょう。
<最新の物流情報:無料ほぼ毎日更新>1分で読める!みんなのロジニュース㉘:世界の輸出港となった中国港湾コンテナ取扱いランキング。日本の港湾との差は?

最後に物流業者としては、この1月~2月の伸びが3月以降も継続された時のスペース面での影響を解説致します。

A:海上貨物は空コンテナ回送や新造コンテナ供給が活発になっており、スペース問題は減少すると考えます。
B:航空貨物は依然として、旅客便が戻っておりませんので、当面は航空スペースはタイトな状況が継続すると思います。


本日は以上です。 

*参考資料:中国税関HP http://www.customs.gov.cn/customs/xwfb34/302425/3564703/index.html

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