<最新の物流情報:無料ほぼ毎日更新>1分で読める!みんなのロジニュース㊺:航空機のジェット燃料価格が上昇傾向。シェールガス価格との関連性が有り。 シンガポールケロシンって何?

航空貨物

みなさんこんにちは。
本日は航空機のジェット燃料価格の指標となる、シンガポール・ケロシンについて解説して参ります。

さて、いつものクイズです。
シンガポール・ケロシンのジェット燃料はこの1年間で何倍となったでしょうか?

正解は約4.5倍に跳ね上がっております。
直近では*1バレル当り約USD70となっており、1年前の約USD15からの急上昇です。
*1バレル=159リットル:1つ樽
をバレルと言います

下記図表から、ジェット燃料(青線)はこの1年間で著しい価格上昇となっております。
この価格上昇の理由は、シェールガスとの関係が多いにあります。

アメリカはここ数年でシェールガス開発を強化しており、原油との競争原理が働いております。
シェールガス開発が活発になるほど、原油価格が下がる仕組みとなっています。

ですが、バイデン政権が地球環境問題からシェールガス開発を制限する方針を出しており、昨年末から原油価格が急上昇しました。
シェールガスの価値が下がり、原油の価値が上がった事になります。

また原油はシェールガスとの関連性以外にも、原油産出国が多い中東の情勢にも多いに関係してきます。
中東情勢の悪化は、原油価格の上昇に繋がって参ります。

今後のジェット燃料価格の動向については、①シェールガス開発の状況と②中東情勢を見る必要がありますね。

荷主様に取っては、航空運賃の高止まりが続いている中で、今後のジェット燃料の価格次第では、より一層の物流コストの増加となります。

*シンガポール・ケロシンのジェット燃料(青線)と原油(赤線)の比較です。
 ジェット燃料は原油の1バレルUSD15程高くなっています。

最後に、リンクのみんなのロジニュース㊳で解説させて頂きましたコンテナ船はシンガポール・バンカープライスを燃料価格の指標としており、
航空機は今回のシンガポール・ケロシンを燃料価格の指標としております。
<最新の物流情報:無料ほぼ毎日更新>1分で読める!みんなのロジニュース㊳:コンテナ船の環境対策。海域により異なる対策。 環境対策の燃料対応LSSとは?

本日は以上です。

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