<最新の物流情報:無料ほぼ毎日更新>1分で読める!みんなのロジニュース㊱:国際物流業界を席巻して行く越境EC物流。コロナ禍で更に勢いが加速。今後のフォワーダーの出方は?

航空貨物

みなさんこんにちは。
本日はe-commerce(電子商取引)のEC物流、特に国際物流が伴う越境EC物流について、解説して参ります。

さて、いつもクイズです。
2020年の世界での越境EC額は9,123億USドル前後となりますが、7年後の2027年の額は何倍になるかお答え下さい。

正解は、5.3倍となります。
2027年の越境EC額は4兆8,561億USドルと予想されています。また、年平均成長率は約27%と予測されています。
(図表の下記参照。)

*世界の越境ECの成長率予測。(参照:経済産業省「電子商取引に関する市場調査」)

ECはB to C(企業 to 個人)の物流形態となる事が多く、着地国(購買者の国)でのライトワンマイルまでのドアデリバリーが必要になります。
この事からB to Cに強いDHL、UPS、Fedex等々が自社機の拡充や配送施設に投資しており、DHLは向こう3年間で約960億円をアジア太平洋地域での投資計画を打ち出しております。

また、下記図表を基に日中米の越境EC市場額を順位付けしますと、
*1位:米国→中国 2兆94億円
*2位:日本→中国 1兆6558億円
*3位:日本→米国 9034億円
*4位:中国→米国 6535億円
*5位:米国→日本 2863億円
*6位:中国→日本 312億円
となり日本産品の人気度がわかります。
また、国際物流が動く良い機会となります。

*2019年日米中の越境ECの規模。(参照:経済産業省「電子商取引に関する市場調査」)

ここでフォワーダーとしての懸念点を解説して参ります。

一般的にフォワーダーはB to Bの企業間物流を中心に事業を行っておりますので、越境ECのB to C年27%平均成長率の増加は事業機会を大きく無くす事になるでしょう。
一般的なフォワーダーが投資し、ラストワンマイルのB to Cに参入する事はかなり困難かと思います。
単純にB to Cに強い会社を買収しても、もう手遅れかとは個人的な意見です。


また、自国内や越境を入れたB to CのEC物流全体の年平均成長率は20%弱と予測されておりますので、如何に国際輸送がある越境ECの成長率27%が魅力的である事がわかります。

特に中国のEC市場規模は2019年で約205兆円、2位のアメリカ約62兆円、3位の日本約12兆円で比較対象にもなりません。

リンクのみんなのロジニュース⑪でも紹介させて頂きましたSFエクスプレスは特に中国国内でEC物流に特化した物流会社であり、越境ECにもかなり力を入れています。
<最新の物流情報:無料ほぼ毎日更新>1分で読める!みんなのロジニュース⑪:中国のDHL。SFエクスプレスが ケリーロジスティクス買収。世界ランキングは? 

本日は以上です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました