<最新の物流情報:無料ほぼ毎日更新>1分で読める!みんなのロジニュース㉟:アマゾンが初の自社貨物機を11機購入。コロナ禍の航空スペース不足への打ち手。今後は航空フォワーディング・ビジネスへの参入も?

航空貨物

みなさんこんにちは。
さて、本日はアマゾンの物流業界への参入について、解説して参ります。

早速ですが、いつもようにクイズです。
アマゾンが現在運行している路線の利用空港数を答えて下さい。

正解は36空港となります。
34空港が米国国内となり、海外の2空港がプエルトリコとドイツのライプツィヒとなります。
また、ハブ空港としては米国・ケンタッキーとドイツ・ ライプツィヒを利用しています。


アマゾンはアマゾン・エアの名の下、今回B767-300の旅客機を11機購入致しましたが、現在貨物機への改修が行われております。
そのうち、4機は20年3月に購入し21年中に投入されます。
また、残り7機は22年中に投入予定とされています。
最初の4機はコロナ禍前に購入を決めておりましたが、コロナ禍で航空スペースが逼迫する中で追加で7機購入に踏み切ったと思われます。

また、今回の11機の購入までは、74機をリース契約で運行しておりましたが、初めて自社保有機を投入する事になります。

ここで国際物流業者としては、アマゾン・エアのフォワーディング業界への進出が興味深い所でありますので、解説して行きます。


私見ではフォワーディング業界への進出は大いにあると考えます。
理由としては、現行サービス範囲である顧客へのデリバリー業務以外にも、サプライヤー調達品にアマゾン・エアの利用を推奨してフォワーダーとしての役割を担う事は多いに考えられます。

下記図表で説明させて頂きます。
A、現行の流れ:米国国内中心に顧客へのデリバリー業務にアマゾン・エアを投入している。

B、今後の予想①:アマゾン物流センターへ製品を納入するサプライヤーにもアマゾン・エアの利用を促してくる。
米国の消費財の多くは、アジア特に中国から輸入されており、例えば航空輸送に向いている高付加価値の消費財である携帯電話、ゲーム機、電子部品等々は中国からサプライヤーがアマゾン・エアを利用し、米国内のアマゾン物流センターへの納入せざるを得ない状況を作り出す事も考えられます。
海外調達から米国配達の全てのSCMでアマゾン・エアが展開して行く事になります。


B、今後の予想②:米国以外にも拠点拡大を加速させ、米国以外への配送業務にもサービス展開して来る事は多いに考えられると思います。アマゾンの意思決定の速さは有名ですからね。
例えば、中国のアップル工場から北海道の顧客への配送までをアマゾンエアでお届けする。


*アマゾンエアの現行サービスエリアと今後サービスエリアの予想。

因みにアマゾンは海上貨物のフォワーディン(NVOCC)を中国→米国間で免許取得しており、海上貨物では既にフォワーディング業務は開始しているようです。


小売業界の破壊者が、物流業界でも色々な面を破壊して行く事になると思います。

*最後に、巨大な貨物母線から配送先が近づくと小型ドローンで配送して行く実験も行っております。アマゾンの革新性はホント素晴らしいですね。
(宇宙船からエイリアンが飛び出してくるような感
じですね。)

Amazon Zeppelin deploying delivery drones

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