<最新の物流情報:無料ほぼ毎日更新>1分で読める!みんなのロジニュース㊲:中国航路のコンテナ・インバランス・チャージ(CIC)が値上がり。20FT10,000円と40FT20,000円へ。CICってそもそも何? 

海上貨物

みなさんこんにちは。
本日はCIC(コンテナ・インバランス・チャージ)について、解説して参ります。

さて、いつものクイズです。
CICは何に関する費用となるでしょうか?


正解は空コンテナ回送に関わる費用となります。
特に中国は輸出量が輸入量を超過しており、中国に空コンテナを回送するための関連費用となります。


多くの方は、海上輸送の運賃は海上運賃のみでは?とお考えかと思いますが、海上輸送では海上運賃以外のサーチャージ(Surcharge)が掛かる事が多いです。
数十年前までは海上輸送を行う際の費用は下記3種類程度でありました。
①海上運賃
②ピークシーズン・サーチャージ(PSS):アジア➡︎欧米線を中心に 7月~10月頃まで適用される
③燃料費用(BAF):燃料価格で左右される

ですが、ここ数年でCIC、PCS、LSS等々のサーチャージが実費で適用されています。荷主に取っては費用増です。
下記でサーチャージを図表してます。

*中国路線の主なサーチャージ

因みに中国の港の位置はリンクのロジニュース㉘をご参照下さいませ。
<最新の物流情報:無料ほぼ毎日更新>1分で読める!みんなのロジニュース㉘:世界の輸出港となった中国港湾コンテナ取扱いランキング。日本の港湾との差は?

また、本来であればこれらのサーチャージは海上運賃の値上げで対応すべきですが、船会社として年間契約の縛りや海上運賃の値上げでは荷主への印象が良くないために、サーチャージとして実費で請求としています。
特に黄色ハイライトのCICとLSSは4月の値上げとなりますが、かなりインパクトがある上昇となりました。

上海発→日本主要港の海上運賃は約2万5千円/20FTと約5万円/40FTとなりますので、今回のCIC値上げの1万円/20FTと2万円/40FTはかなりのインパクトがあります。

またLSSは燃料関連なので理解出来る所もありますが、CICに関しては中国への空コンテナ供給は順調では無かったの?と疑問はあります。
ですが、本来は海上運賃を上げたい目的がある事から、空コンテナの供給が改善している中でも利益を上げるために、サーチャージとして値上げしてきたとの私見です。

船会社としては、海上運賃であれサーチャージであれコンテナ1本で利益を見ていると思います。

本日は以上です。

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