みなさんこんにちは。
本日は世界の航空会社の殆どが加盟するIATA(国際航空運送協会)が規定している医薬品の輸送、保管に関する認証である“CEIVファーマ”について解説して参ります。
さて、本日も早速クイズを出題させて頂きます。
日本でも関西空港と成田空港でCEIVファーマ認証を受けている物流会社が数社ありますが、何社になりますでしょうか?
正解は、7社となります。また各空港での取得企業が異なります。
*関西空港では、①三菱倉庫、②郵船ロジスティクス、③阪急阪神エクスレス、④ボロレ(フランス)
*成田空港では、⑤日立物流バンテック、⑥日本通運、⑦大隅物流、②郵船ロジスティクス、③阪急阪神
医薬品輸送に関しては*GDPが世界的には有名ですが、CEIVファーマとの違いは下記となります。
*GDPはGood Distribution Practiceの略(医療・医薬品の物流に関する基準)
*GDPとCEIVファーマの比較表
CEIVファーマは各国地域のGDP(EU GDPやWHO GDP等々)を包括的に網羅した内容となっております。
また、CEIVファーマ認証に関して、その他の情報を纏めております。
*認証に向けて英語でのトレーニングが必要。
*トレーニングを受けた人員が異動した場合は、新担当が再度英語でのトレーニングを受講。
*取得費用が高い。(1千万円弱との話)
*空港に医薬品を保管しない物流業者にはあまりメリットがない。
*医薬品の外資系荷主の入札(RFQ)にてCEIVファーマ取得が入札参加条件となるケースが一部有り。
また、下記のグラフから医薬品輸入は航空貨物が多く、成田空港と関西空港で寡占状態です。
両空港で各社がCEIVファーマを取得することも理解出来ます。
*2019年医薬品輸入額(財務省貿易統計を参照)
また、日本への医薬品輸入が年々増加している事から、今後も医薬品物流に投資する物流業者は多くあると思います。
本日は以上です。
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