<最新の物流情報>1分で読める!みんなのロジニュース53:ベトナムロックダウンの影響。自動車メーカーは大打撃。

物流一般

みなさんこんにち。
ベトナムではデルタ変異株の蔓延により、ホーチミン市と周辺18省での
ロックダウンが延長され、8月16日までとなりました。
日本でもデルタ変異株が猛威を奮っております。
皆さまどうぞ感染対策には怠りなく。

本日のクイズですが、ベトナムの港で輸入コンテナの受託が一時中止されていますが、
①北部ハノイ港か、②南部ホーチミン港のどちらになるでしょうか?

5秒前









終了。

<strong>みんロジ</strong>
みんロジ

正解は、

②南部ホーチミンのカトライ(CatLai)港です。

現在ロックダウンの影響で、工場での生産活動も休止されており、本来工場へ納入すべきであった輸入コンテナが港で滞留しています。
特にCatLai港は南部ホーチミンの港湾施設の中でも、全体の7割の取扱物量があると言われており、ホーチミンの輸入貨物の殆どがCatLai港で滞留していると言っても過言でありません。

<strong>現地駐在員</strong>
現地駐在員

CatLai港はホーチミンを代表する港です。

全体の7割の取扱量となり、影響は大です。

なお、CatLai港に次ぐコンテナ取扱量となる、沿岸近くのCaiMep港の輸入コンテナの受託中止の話しは今の所ありません。
ですが、CaiMep港まで海外から大型コンテナ船で寄港し、CatLai港まで中型のフィーダー船で運ばれる事が多いため、フィーダ船の運行中止は考えられます。

<strong>みんロジ</strong>
みんロジ

現地ベトナム駐在員にそれぞれに港の特徴を纏めてもらいましょう。

<strong>現地駐在員</strong>
現地駐在員

ますはCatLaiから

*外洋から60km上流の河川港
*ホーチミンのコンテナ7割以上を取扱い
*2,900TEUまでのコンテナ船の受入可能

<strong>現地駐在員</strong>
現地駐在員

続きましてCaiMepです

*取扱量が急増するCatLai港の代替港

*ホーチミン市内から60km
*外洋に近い河口港
*14,000TEUまでのコンテナ船の受入可能

工場が集中しているCatLai港に寄港する方がコスト面でのインパクトが違いますね。

<strong>質問さん</strong>
質問さん

ロックダウン明けですが、

どのような物流への影響がありますか?

<strong>みんロジ</strong>
みんロジ

輸出時に更なる空コンテナ不足に陥ると考えられます。

輸入コンテナを一斉に工場に納入出来ないと思いますから。

<strong>質問さん</strong>
質問さん
<strong>みんロジ</strong>
みんロジ

はい。2022年以降の話しで間に合いません。
ベトナムでは下記リンクのように月間約70TEU強のコンテナが輸出されています。輸入コンテナがこのように滞留しますと、当分の間は輸出コンテナ不足に陥ると思います。

中国からの新造コンテナも中国国内中心に供給されており期待薄です。
<最新の物流情報:無料ほぼ毎日更新>1分で読める!みんなのロジニュース㉒:最新2020年世界港湾コンテナ取扱いランキング。過去30年の推移も掲載。日本の港は何処へ?2030年も予想。

<strong>みんロジ</strong>
みんロジ

また、下記リンクのように根本的にベトナムは輸入よりも輸出が多い、

輸出過多の経済です。

輸入コンテナが回送されない事は大きな問題となります。
<最新の物流情報:無料ほぼ毎日更新>1分で読める!みんなのロジニュース㊵:アジア主要10カ国発⇨アメリカのコンテナ量が過去最高。中国発、ベトナム発、インド発に顕著な伸び。それぞれ国の増加率は?

<strong>質問さん</strong>
質問さん

そうですか。解決策は?

<strong>みんロジ</strong>
みんロジ

納期が優先される場合は、航空便の利用になると思います。

一方でベトナムはフライト便数が少ないので、チャータ機の利用も考えられます。
ですが高いですよ。

20~30トン搭載可能な旅客便の貨物スペースチャータ(ベリーチャータ)でアジア向け:1.5千万円前後(700円/kg前後)、欧米向け:倍以上?とは思います。

また、タイまでTruckで持って行き航空便と言う手もあります。

<strong>質問さん</strong>
質問さん

コロナ発生から1年半間、荷主さんの物流費がかなり上がっていますよね。

ですが、納期遅延は部材ではライン停止や、完成品では棚への欠品に繋がり、背に腹は代えられないですね。

<strong>みんロジ</strong>
みんロジ

はい。自動車メーカーではベトナムのロックダウンにより部材が入らず

日本の工場を休止している企業もあると聞いいます。

自動車は世界中で販売好調ですので、機会損出しないためにも、

ロックダウン明けは航空便での需要は益々高くなって行く思います。

<strong>質問さん</strong>
質問さん

自動車メーカーは半導体不足に苦労していたと聞いていましたが、

今度はベトナムからの部材問題ですか。
来年はアメリカの港湾争議もあり、まだまだサプライチェーンは安定しませんね。<最新の物流情報>1分で読める!みんなのロジニュース㊿:世界主要港の混雑ナウ。アメリカでリベンジ需要。

本日は以上です。

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